伊東ぢゅん子のひとりごと

2007/07/04 | さくらんぼと娘とダーリンマン

早いものでもう7月。
伊東の父は73才にして現役でお仕事を続けている、ありがたいことに。
この時期はそのおかげで我が家はちょっとだけ潤うのだ、いろいろと。
なぜかって、父へのお中元のおすそわけが来るからで~す(結構これがウレシイのだ)。
ちなみに伊東は、結婚してから洗剤と料理油を買ったことがない。固形石けんもない。
こういうのは毎年この時期になるとドカッと母がくれるから、ありがた~くいただいているわけ。
昨日は新鮮な、とっても形のいいサクランボをいただいた。
見た瞬間、こりゃまた随分気張ったお中元だこと~と思いながら、果物大好き人間が我が家には2人いらっしゃるので喜んでいただいてきた。父ちゃんにサクランボ送ってくれた人、サンキューサンキューごちそうさん!
スーパーにもあまり並ばない、自分ではゼッタイお金を出してまで買わない、その高級感漂うセレブなサクランボちゃんに当然の如く娘とダーリンマンは大喜び。
「風呂あがってからね~、果物は!」と私の号令にみなさん、ぴしっとニコニコ顔で風呂に入り、食後のデザートに冷やしておいたそのセレブなサクランボちゃんを並べた伊東。
娘は「私はさくらんぼ10コ~」、パパには「7コ~」、ママには「9コ~」となぜかさくらんぼの数を決めるので、じゃあそれ全部足したらいくつ~?と聞いたら数秒考えて自信持って「36コ!!!」と娘。ふ~、まだまだ数の計算はダメダメだわ~と思いつつ、もう一度トライさせて26と正解を答える娘。
なぜゆえにダーリンマンが7コと一番少ないのかは気にせず、サクランボをどかっとお皿に適当に盛り、その大きくてつやつやしているサクランボにまずはダーリンマンがパクっととびついた。
風呂上がりでパジャマに着替えていた娘がそれを見たとたんにすっとんできて、皿ごと奪ってダイニングのテーブルに座る娘。今、娘がはまっている「うる星やつら」のビデオを観ながらサクランボをもぐもぐしている娘。
ダーリンマンも負けちゃいられません。「さくらんぼ~、パパにもさくらんぼ~!」と大声を張り上げるのでそれを外野気分で見ていた伊東がさすがに娘に「パパにもいくつかあげなさいってば!」と声をかけた。
私に言われると娘も渋々状態で、ダーリンマンに5~6コわけてあげていた、渋々の5~6コ。
ちなみに35~40コくらいは皿に盛っていたわけでそのほとんどが娘の口に入っている状態。ぶっとい指でセレブなサクランボちゃんを食べていたダーリンマンも「こりゃ~旨いサクランボだなぁぁぁ」と改めて感激しているご様子。
ちなみに伊東は子どもの頃、果物を卑しく食べ過ぎたせいなのか、あんまり好んで果物は食べない今日この頃。
やつらの1/10も食べればいいくらい。朝は健康のために果物をいただくようにしているけど、風呂上がりや寝る前はまず口に入れないのでこの小さな争いを観戦している立場です、毎度。
たったの5コくらいしかもらえなかったダーリンマン。
数分後、納得いかないダーリンマンはビデオを観ながらもぐもぐしている娘の背後から抜き足差し足忍び足で、そっと両手でサクランボを盗んでいるし。サクランボを両手にぶら下げて、そ~っとこっちを振り向いたとたんに娘が横向いた。
瞬時にドデカイ図体のダーリンマンは「だるまさんがころんだよ」をしているガキの如く、ピタッと止まりその直後娘は口元から種をぷっぷっとお皿に出していた。そしてサクランボをまたパクッと口に放り込んだとおもったら、くるっとテレビの方へ向く娘。
そのとたん、安堵したようにダーリンマンが伊東がいる居間にやってきて「ふ~、ばれなかった~~~!」
伊東、大笑いね、その絵を見ていて。
なにをやっているのか、この親子は~ってカンジ。いい年こいて娘とサクランボを取り合っているのも笑えるけど、すごいイイタイミングでばれなかったその絵が見ていて腹をかかえて笑っちゃったし。
ゲラゲラ~~ってね。
食べ物の恨みは怖いって言うけど、この二人の親子の食べ物への執念とレベルが一緒なのが笑える。

あと少し、セレブなサクランボちゃんが残っているけれど、明日は二人とも争わないように数を決めて皿にそれぞれ盛ることにしよっと。
サクランボのとりっこをまじでしている娘とダーリンマンに小さな平和を感じた夜でした。