伊東ぢゅん子のひとりごと

2014/01/29 | 今だからいえる大事件!

伊東の夫のダーリンマンは、本当に面白いというかアホというか、変わった野郎でございまして、ゆえに今まで伊東のひとり言にはさんざん登場してきたわけですが、今まであまりにスゴすぎてひとり言にも書けなかったことを今、この場をお借りして話しちゃおうと思います。

娘出産予定が10/27日だったのですが、伊東は自営業だし、妊娠は病気じゃないも~んということで、予定日のギリギリまで普通にお仕事していたわけです、若かりし頃のアチキは。予定日の1週間前の10/20日。その頃は江東区の門前仲町で仕事していたのですが、夕方17時頃だったかなぁ、、、「ピンポーン」とチャイムが鳴り、出てみるとダーリンマンとよく呑んでいる後輩さんがボ~っと立っているじゃありませんか!ちなみにダーリンマンの会社は横浜なので、「なぜここに???」と頭の中はグルグルです、?マークが。後輩さんもなんだかしどろもどろで、下には車が停めてあって結婚式で会った以来の上司さん2名もいらっしゃるじゃ~ありませんか。
後輩さん曰く「とにかく2~3日分の洋服の着替えが欲しい」というので、???と思いつつ、仕事を切り上げ、その車に乗って浦安の自宅まで行かされて、、、、。上司さんたちに、家に上がってお茶でも,,と言うも、服を取りに来ただけですぐ戻らないとイカンとのこと。事態を飲み込めないまま、言う通りにしてその夜、ダーリンマン帰宅せず。もちろん携帯なんか繋がりません。
なんだかちょっと事件を起こしちゃって2~3日帰れないかも、、という上司さんの言葉を思い出しながら、大きなお腹でたった一人で過ごした不安な夜でございました。しかも、ダーリンマンの先輩から伊東の携帯に電話があり、「何も心配しないで今は無事に子どもを産むことだけ考えろ」と。余計に心配になるじゃんね、こんな中途半端な話だと。
次の日、思い切って警察に問合せしてみたらぶったまげましたよ。電話の向こうで警察のおっちゃんが言うには「酔ってだれかの荷物を盗んだヤツ」との説明。もうねぇ、、、震えましたよ、このときは。天地がひっくり返るほどおどきましたよ、伊東。いい年したオヤジが、子どもがもう生まれるっちゅう父親が泥棒???かと。ちなみに、すぐ警察に飛んで行って、この説明は別件だったと知ってホッとしたんだけどね。なんなのよ、最初説明したジジィは(怒)。

父と一緒にデカい腹で神奈川県警に駆けつけたら、テレビでしか見た事がない取調室に通されて、ことの顛末を説明されましたわ(ちなみにアルミの灰皿のみ木の古い机の上にあったのもテレビで見たまんまでちょっと感激した伊東っす)。
なんでも酔った状態でコンビニで買い物して、その際女性に声をかけられて、その女性が買おうとしていたプリンなど780円程度おごってあげ、そのままその女性と呑みに行ったけど、手持ちの金が3000円程度しかなくて、怒った女性に「のこのこついてくるな」と言われケンカになり、怒ったダーリンマンが女性のコンビニ袋を取り上げ、「これはオレが買ったもんだ」とコンビニ袋を取り合っていたとか(せこい話じゃ)。
もめている最中におまわりさんが通りかかり、相当酔っているダーリンマンは、肩に手をかけたおまわりさんを美人局が駆け付けて来たとおもい、グーで殴ってしまったそうです、振り向き様に一発。
は~~~~~~、呆れてモノが言えないとはこのことです。どんな理由にせよ、おまわりさんに手をかけたら大変なことになっちゃうんですよね。そのまま勾留されたわけです。

その後が大変ですよ。お堅い会社のサラリーマンゆえ首になったら大変だと伊東は初めて弁護士さんを雇うハメに。ちなみに父の大学時代の友人のその弁護士さん、手付けに50万、追加100万で、総額150万請求されましたよ(友人割引どころか割増しか?って思いましたよ)。事件の数日後に出産のため入院したんだけど、「世に出るのが我が子が先か、ダーリンマンが先か」という状態。結局、帝王切開で11/3日に出産して、その1週間後にダーリンマンは釈放されたんだけどね。
弁護士さん曰く、その女性が怒って被害届を出したんだけど、コンビニのアルバイト兄ちゃんが女性の方から声をかけてゴチされていたと証言してくれたのが、デカかったんだと(ちなみに刑事さん曰く、その女性は結構なおばさんだったとかで、余計にアホかと思いましたわ)。
アチキはがんばったんだけど自然分娩がムリになり、急遽帝王切開になったんだけど、看護婦さんに「ご主人の連絡先は?」と聞かれ、ウンウンうなりながら「海外で、タイの奥地で、携帯も繋がらない場所」と大嘘こきましたよ。言えるか!ほんとの居場所なんて。看護婦さん、めちゃくちゃ怪訝な顔してたっけ。
釈放後、気の弱いダーリンマンは、兄貴と一緒に生まれたての娘に会いに病院に面会に来やがりましたわ。何も言わずに「我が子を抱いて、、」というアチキのセリフに「こんな汚れた手で、、、」と情けない声出しやがって(怒)。
結局、弁護士代+罰金+おまわりさんの治療費=197万ちょい支払うことになったんでっせ。この事件をきっかけにスーパーかかあ天下の誕生でございました。
本当に何をしてくれるやら、、、、。

でもね、このときも伊東は思ったんです、ほんとに心から、、、。
「人生って面白いなぁ~、生きていると思いもよらないことが起きるんだなぁ~」って。
ダーリンマンは妊婦のアチキにはとても優しかったんですよ、すごく。それが、出産予定近くで
こんなすごい事件起こすなんて。それと、アチキも酒飲みなので、「逆の立場じゃなくてよかったなぁ~」とも(自分があそこに入るなんて考えただけでもゾッとしますよね)。こんな時にそんなことを考えるアチキも変わり者なんでしょうね~おそらく。
つくづく生きているってスゴいなぁって思いましたよ。

ダーリンマン亡き後ゆえに、はじめて書けるひとり言です。親戚にも話していないネタですので。
でもね、通夜の夜、親族でも似たような事件、会社での事件などたくさん聞けましたよ、面白い話が。いろいろやっちまった事件だらけのダーリンマンでしたが、それでも皆口を揃えて「いいヤツだった」と泣いてくれましたわ。彼がダンナで本当に良かったです。まだまだ先でしょうが、いつかあの世で会える日まで前向きでがんばって行くからね、ちゃんと見ててよ~と遺影に声をかける伊東でございます!!!