伊東ぢゅん子のひとりごと

2015/04/25 | ココとシンとウズラ君

2014年の11月に縁あってわが家に来た2匹目の猫「ウズラ」君、2歳の雄猫。シンも2歳の雄猫ゆえ、お友達になれないかなぁ~とボランティアの人に相談してすすめられたのがこのウズラ君。
アチキの要望は、「愛犬ココがいるので、犬に威嚇したりシャ~して爪たてたりしないこと。シンと仲良く慣れること」のみだったんだけど、まさにウズラ君は100%その条件を満たしているニャンコちゃんでございました。
最初はケージの中でビビリながら、1週間で部屋に出して少しずつ慣れてくれれば、、、と、こっちも気長なおつきあい~。
しかしまぁ、、、、、ここまでビビリなネコ、見た事ないですわ。ちなみにウズラ君は保護されて1.5年もの間、一度も里親募集で声がかからなかったという超モテない男の子だったようで、そんな事も超モテない女子しかいないわが家にはぴったりかなぁと、他のニャンコとは一切触れず悩まずわが家に来ていただきましたけども、、、、ね。保護したボランティアの女性も「相当なビビリちゃんですので宜しくお願いします」と言ってましたけど、、、ね。すごいんですよ、ビビリ度が半端なくて。
ちなみに今、4月なのでわが家に来てすでに5ヶ月ですが、一度も触ったことも抱っこも頭突きもしたことありませ~ん。とにかく目が合うとそ~~~~~っと逃げていきます。
階段で出会った時なんて、マンガみたいに「ビクッ!!!」と文字が見えますよ、ウズラ君の頭の上に。

わが家に来て2ヶ月たった頃かなぁ~、とにかく人間を見るとそこらじゅうに隠れたり逃げるんだけど、ある遅い夜、帰宅するとウズラ君の姿がなくて、、、。どこだい?と探すと、なんとお風呂場の出窓にビビりながら引っ付いてましたわ。
愛娘がこの母のためにたててくれている風呂釜の上の窓にね。さすがに風呂入れないし、ほっとけないので、アチキにできる最高に優しい~声で「ウズラくん~あぶないよぉ、そこはあぶないよ~」と超猫なで声をかけ、少し近づいたとたんビクッと30センチ浮いたと思ったら、そのまま湯気たっている風呂釜にボッチャ~ン!!!
パニックなんてもんじゃないウズラ君。もちろんアチキは大慌てで抱き上げようと袖もまくってない状態で湯に両手を突っ込んでレスキューしようとしているのに、アホなこのくそネコはよけいに大大大パニック!それでも数秒で外に出れたんだけど(アチキの手と顔を蹴りあげて)びしゃびしゃのままキッチンの隅にダッシュ~~~。
もちろんそのままに出来ないので、バスタオル持ってなんとか捕まえて最低限拭いてやりましたよ、人情あふれるアチキですもん。、、、でもね、それ以降、とくにアチキは嫌われてしまったようで、、、、。ウズラ君の目には「自分を入ったこともない熱い水の中に突き落としたヒドイ奴!!!」とインプットされてしまったようでございます。
その後も気を使いながら、目をあわさないようにして、まさに赤ちゃんに声をかけるマリア母のように「ウズちゃ~ん、ごはんですょぉぉ~」と優しい言葉をかける日々。まだまだ(もしかして一生?)ウズラ君の目の奥にある、「不信感」の3文字は消えることがないようでございます。

ま~それでも、その事件のあとはどんなことがあっても1メートルと近づかなかったウズラ君ですが、最近はなんとか30センチまでは大丈夫になりました。触る事も抱っこもできないけど、「ごはんだよ~」と声をかけるとそっと後ろからついて来るし。いつかシンみたいに抱っこできるのかなぁ。ニャ~と声かけてくれるのかなぁ。帰宅したら足元スリスリ&ぐるぐるしてくれるのかなぁ。一生このままなのかなぁ。そんなことを考えながら、今日もウズラ君の大好きなごはんを差し上げているアチキ。
愛犬ココもシンには怒ったり焼きもちやいたりするのに、ウズラ君には知らん顔しているし、何よりもシンと仲良くなれたのは不幸中の幸いでござんした。シンと一緒にプロレスごっこのように遊んだり家中追いかけっこしている姿を見ると、ウズラ君を迎えて良かったと思いますわ。はい、むなしいなんて言葉を飲み込んで、、、ね!ま~~~、いつか、かならずどこかでアチキを100%受け入れてくれる事を願って。なんだか、これ片思いってヤツに少し似ている気がしますわ。がんばるぞぉ~い。