伊東ぢゅん子のひとりごと

2019/10/28 | 亡き父を思い出す瓶

久しぶりの休日、資生堂と高島屋によるコラボ展覧会があると聞いて、日本橋は近いのでちょいと覗きに行ってきました。
山口小夜子さんたちの懐かしいポスターなどたくさん展示されていて、懐かしいったりゃありゃしない。
あの時代の広告って、なんであんなに素敵で記憶に残っているんだろうと、感激しながら見ていると、ふと瓶の歴史を説明るすゾーンがありまして、、、。

亡き父を思い出す瓶

「おおっ!!!」こ、この瓶こそ、サザエさんのお父上の波平さん並にハゲチャビンだった亡き父が愛用していたポマードとかいうやつではありませんか〜(多分ポマード?)!
この瓶を見つけた瞬間、けっこうきつい匂いだった記憶が一気に噴き出してきました。

姉が小4〜5年生くらいの頃、今じゃ想像できないくらいの怖がりだった姉はよく真夜中にムクッと起きて、隣部屋に寝ている両親のところへ行っていたんですよ。
ある時期、毎晩毎晩それが続いて、、、。
あまりに続くのでしまいにゃ母はやや怒り気味に「自分の部屋に戻れ」と言って姉を追い返そうとしたものだから、爆睡しているアチキを姉は無理やり起こして「二人で隣の部屋に行こう」と泣きついてきたこともあったっけなぁ、、、。
姉と姉に叩き起こされたボケボケのアチキも一緒に、隣の部屋に行くと、父は嬉しそうに自分の掛け布団をめくりあげてここに入れと、、、満面の笑み。
あのときの父の匂いが、この瓶の中身だったんだなあ〜。
懐かしいなんてもんじゃないくらい、走馬灯のようにいろいろ思い出すわ〜。
我ら姉妹、ほんとに愛されていたんだなぁ〜。

亡き父を思い出す瓶

お父さん、あの時はほんとに臭かったよ、いつもギトギトな匂いしてて。
でもそんな匂いが、妙に安心感を与えてくれたんだよなぁ〜、ああ、なつかしや。ありがとう、守ってくれて、、、。