伊東ぢゅん子のひとりごと

2013/09/15 | 蝉と娘とオープンカフェ

蝉がミンミンなく頃、仲良し親子の我らはショッピングしようとある日、吉祥寺へ行ってまいりました。秋葉原の次に吉祥寺が好きなオタクの娘と、バーゲンしているお洋服や靴を買いにわざわざ浦安から吉祥寺までお上りさんしたわけです。朝早く行ったせいで人も少なく、井の頭公園までのあの通りを♪マークを飛ばしながら2人でショッピングを楽しみました、伊東親子ちゃん。
買いたいもん買って、ランチもイタ飯食って、アチキなんてランチビールが150円だというので迷わずビールも飲んじゃいましたぜ。昼からのアルコール~たまにゃ~最高でしょ?

そして、井の頭公園を背にしてそろそろ帰ろうと丸井まで来てみると、みょ~に混んでいるオープンカフェがありました。なんでもオリジナルパンケーキが旨いとかで、家族連れからアツアツのカップルさんまでいろんな方々が順番待ちしておりやした。
甘いもんが苦手のアチキは、「このクソ暑い中みなさまご苦労さんなこって~」と思いながら信号待ちしていると、ふと足元に仰向けになってジジジジ鳴いているミンミン蝉君、、、。
このままほっておくとペシャンコになっちゃうなぁ~、最期がこの人混みでペシャンコは可哀想だなぁ~と思った伊東は、娘に「ほれほれ、可哀想だからどっかの草においてあげるべ」とダメ元で声をかけてみた。
もちろん、アチキは自慢じゃないですが触れませんよ、昆虫全般。カニだって怖いのに、足が5本以上あるものはすべて一切触れません。そんなアチキゆえ、もし娘に「やだよ~」といわれたら諦めるしかなかったんだけど、ふと蝉を見た娘は何の迷いもなくつかつかと近づきしゃがみ込んで、そのヒックリ返った蝉をそっとつかんだわけです。
え?持てるんだ、蝉、しかも素手で、、、。いいやつじゃん、、、と、伊東が思ったのもつかの間
何を思ったのか、野球のピッチャーの如く、ぎゅわ~んと手に持った蝉君を投げましたよ、ピッチャーの如く。
蝉君、急に目覚めたか、ギュー~ンと羽ばたきながら飛んでくれました。ええええエ?と思った瞬間、、、
120度くらいギュワンと「く」の字に曲がった蝉君、、、、。なんと、さきほどのオープンカフェのゾーンにまっすぐ向かって、あっという間に家族連れの、、、しかも、バギーの中に飛び込んだのでありました。

ものすごい悲鳴!!!そりゃ~そうでしょう、、、。蝉が、見たことないような早さで飛んで来て、しかもスヤスヤ眠っている赤ちゃんのバギーに飛びこんだんだもの、、、。当然の悲鳴でございます。

一瞬の出来事でしたが、固まりましたね~娘とアチキ。数秒背を向けたまま、まさにお地蔵さん気分。石ですよ、オレ等。
な・な・なんちゅ~ことするんじゃい!と、やっと娘に小声で文句を言いつつ、早く、早く信号が青にならないかと祈ること数秒。ええ、すみません、その場をすごい勢いで逃げてきてしまいました。
親子でゼエゼエと、、、、。どこにいった?頭の上の音符マークは???
あの蝉君のその後を考えると、、、。あの家族の悲劇を考えると、、、。ああ、バカな娘でございます。ええ大迷惑でございます。すみません、すみませんを心の中で大連発。
まじ、凍り付いた出来事でございました。
これに懲りて、二度とやらないことでしょう、町中での蝉君飛ばしを アホ娘は。