伊東ぢゅん子のひとりごと

2002/06/24 | サッカーと納豆

6月のとある日曜日。

浦安のイトーヨーカドーへ1週間分の買い物をしたときのこと。
スーパーとはいえ、店内はワールドカップ一色の雰囲気でしたが、ふと見ると納豆までワールドカップ。「にっぽんガンバレ!」のパッケージ。
「おいおい、そりゃないだろ?」なんて思いつつ、ついついその前で納豆の試食コーナーを設けているオバハンと目があった。よく見ると、小さな小皿に納豆。その上に超一口サイズのキムチが乗っている。「そう言えば、冷蔵庫にキムチが残っていたなぁ」と、思った伊東はついついそのオバハンに近づいてしまったのだが、見栄っぱりゆえ、さっと試食の小皿を手にするのにはいくら何でも抵抗がありまして、遠回しに「納豆とキムチって合うんです?」なんて口に出す始末。合うから乗せてるんだろ!と言いたそうなオバハンでしたが、「結構いけますよ、さ、どうぞ」と。その言葉を言わせるために聞いたんだよ、と伊東はつかさず小皿に手を出そうとしたら、突然第三者の女性の手がにゅっと、伊東が取ろうとした小皿を盗んだのだった。
「???」と思った伊東とオバハン。
すると、その35歳前後の女性は一口で納豆&キムチをパクッと食す。あまりの早さにイマイチ状況を飲み込めなかった伊東でしたが、気を取り直して「丁度、我が家にキムチがあるもんで」なんてオバハンに話しつつ、もう一つあった小皿を取ろうとした。すると、驚いたことにその第三者の女性がまたまたさっと納豆&キムチを手にとって食べるじゃありませんか!さすがにおったまげたオバハンは「お、お客様、お一人ひと皿で、」と口には出してみたのだが、言うと同時に第三者の女性の口にもう入っていた。台の上には小皿が2皿しかなかったので、伊東も手を出した手前、どうしていいもんかわからん、そんな状態。
さすがに年季の入ったオバハンは「何、コイツ!」とムッとしていましたが、伊東がいるもんで「すぐに作りますからね」と、自分の脇に小皿を追加しようとしたら、スプーンのみ口にくわえたその女性、オバハンのお腹の前を横切って手を伸ばしてさらに納豆&キムチを取ろうとするじゃありませんか!す、すごい光景。めったにないよ、こういうの。するとオバハン、「何、アンタ!ひと皿って言ってるでしょ!!!」と語気を強めて反撃に。伊東は思わず「何か知らんけど、すご~っい」と口に出してしまった。
そんなオバハン&伊東をムシしてもう一度納豆を手に取ろうとした第三者の女性であったが、おもわずオバハン、その女性の手をパシって。いい音だったよ、オバハン、手首をきかせたね。
おいおいそんなに納豆&キムチが食いたいのかよ。いくらタダって言ってもマナーっつうもんがあるだしょ?

さすがに手をひっぱたかれた女性は、チッて顔をして退散しましたよ。すごいよね~、この言葉しかでないよ。その女性が去った後、妙なし~んとした空間が伊東とオバハンの間でおきまして、気の弱いミーは「えっとぉ、納豆いただくね!」と試食せずに3パック手に取ってしまった。伊東が何かしたわけじやないんだけど、あの場を離れたかったからなのかなぁ~。とっさにオバハンの機嫌を取ってしまったようだ。
はぁぁぁ、納豆ごときでみょうに気を遣ったぞ。何なんだよ、あいつは~。なんて思いつつ、家ではキムチは乗せないで納豆を食した伊東でした。

世の中、変わった人もいるもんだ!