伊東ぢゅん子のひとりごと

2004/11/02 | 西表島の思い出

2004.10月21日~4泊5日で西表島へ行って来ました。
いやはや台風23号が20日の夜中に関東を直撃するとかで、本気で行けるの?と心配しつつ、朝5:00に起床してテレビをつけるやニュースでは「全日空など89便が欠航」とのこと。「あちゃ~、こりゃムリか?」と90%諦めモードで羽田へレッツラゴーしたのが朝の6:00。なんでも1000人近くの人々が羽田で徹夜をしているとかで羽田の中は人でもみくちゃ。で、掲示板をおそるおそるのぞいてみたら、な、な、なんと8:10分発の我らの便は満席で飛び立つとのこと。こりゃ~、ついてる~!と相当遅れながらも西表へ向かいました。
石垣島への直行便がとれなくて、那覇で乗り換え石垣島で乗り換え、フェリーで行く島なもんで、子連れで着いた夜はクタクタに。とはいえ、沖縄ならではの風にあたっていると急にワクワクしてくるのも事実。
次の日は、台風の影響だろうが曇り気味なので干潮の海へ生き物の探検に。いっしょに行ったT氏がわれらにどうしても見せたい、西表島にしかいない青いカニがいるとのこと。
すごい自然が残っている島なので、もう生物の種類は数え切れないほど。足下はタニシや蟹だらけ。
歩くこと30分。遠くに進んでいたT氏がものすごいゼスチャーでこっちへ来い!と訴えている。で、あわてて駆け寄ってみると軍団でいました、青い蟹。しかも近づくとみんな一斉にグルグル回りながら土の中にもぐっていく奴ら。
正直、普通の蟹がただ青いだけなんでしょ?と思っていた伊東なので絶叫してしまった。肉眼でみるとなんかすごいんだよね。やや丸い胴体に長い足が円周ではえているようで、前にずんずん歩いていくし、何でなのか、軍団で同じ行動をとっている青い蟹。あんた達は伊東ファミリー?佐藤ファミリー?それとも田中ファミリーかい?きみら?ってかんじで何ファミリーにもわかれて進んでいく青いカニ。地元の方がおっしゃるには「ミナミコメツキガニ」という種類で西表島にしか生息していないらしい。会えてよかったよ~。
で、次の日に一人追っかけて西表島へいらしたダーリンマン。
台風の影響で高速船が何時に着くのかイマイチわからなくて、一度公衆電話から「今から石垣島出るから!」とミーの携帯へ入ったのみ。こういう時にかぎって携帯電話もってないし。レンタカーで迎えに行っても全然船こないし、20分以上待ってたけど、今どき携帯電話持参しないで西表島へ来るほうがイカンのだ、と諦めてホテルへ向かう我ら。すると運転者のT氏が「あのへんてこなバスに乗っているんじゃないか?」と遠く後を走るバスをみて一言。ホテルの前で停車して待っていると、そのマイナーなバスから一人ガタイのいい影が見えたのでみんなで「ダーリンマンだ!ケンパパだ!やっぱ、乗ってた!」と歓声を。荷物をぜえぜえしながらおろしていたもんですぐわかった!なぜかダーリンマンの登場にみんなが歓声を上げる。理由は人それぞれだな、こりゃ。
で、さっそくダーリンマンを連れて、ホテルの近くで釣り三昧。スーパーで購入した子供用のような安い釣り竿2本ぶらさげて堤防へGO!夫婦2組にガキ2人なもんで、当然釣り竿は取り合いだわな。そんな様子をみていたダーリンマン、堤防へ座り込んで何やら夢中で制作しだしたわけ。こっちは釣りに夢中だから最初の30分くらいしらんぷりしていたんだけど、いい加減魚が釣れてくるとそろそろダーリンマンにも交代してあげようかと思うじゃない?で、ダーリンマンに「交代する?」と聞いたら「いい、おれは自分で竿を作っているから」との返事。
へっ?それ、さ、竿???一同びっくりしましたさ~、そりゃ。だって、物干し竿のような木の棒に直径20mmはある黄色いロープをぶらさげているんですよ。そこらへんに落っこちていたそのぶっといロープに重しをつけているんです、彼。いくら西表島には魚が豊富とはいえ、あのぶぶぶっといロープの先に着いたエサに食いつきます、魚?と、いうよりもそれで魚が釣れると常人は考えるのだろうか?
「?」マークが飛び交った後は私とT氏の腹に笑いがきちゃって大変でした。もう笑いをこらえるのが大変。ダーリンマンは本気でやっているのでよけいに笑いが止まらない。ガマン大会みたいね、笑いの。ダーリンマンの良さだなぁ、こういうところ。大いにまじめにすごいことしてくれるわ。
もっちろん、ぶっといロープの物干し竿のような竿では魚はボーズでした。わかいそうにな。しかし、やっぱりそ~んなに魚もアホじゃないってわけね。あははっ。
最高にきれいな海を前にして今度は台風24号接近とのことで、本当は月曜日に西表島を出発する予定が日曜日の午前中に急遽出発。夕方になると船が出るかどうかわからない、とのことで、西表島あたりで台風に当たると下手すると4~5日足止めを食らうことがあるとか。ダーリンマンは会社に無理言って休みをもらっているもんで、一人あせって「さぁ、すぐ西表島をでるぞ!」と。ま、私もT氏も台風に当たったら天災ってことで仕事をやすんじゃえ~と思っていたんだけど、サラリーマンであ~見えてもまじめなダーリンマンは一人であわて気味でしたわ。ま、一人で仕事をしているワケじゃなんだもん、そこらへんの気持ちも分かる、わかる、そりゃそ~だ。
そんなわけで急遽西表島を後にして石垣島へ到着。で、だったら今夜中に那覇にいっといたほうがブナンってことで日曜日は移動デーに。とはいえ、石垣島での滞在時間が5時間あったので、「こうなったら石垣牛を堪能しようぜ」ってことで市街にあるステーキ屋へ行きやした。旨かったぜ~、石垣牛。値段も高かったぜ~、石垣牛。とはいえ、早々お会い出来るお肉じゃないのでみんなで大奮発しました。
夜19:00すぎに那覇に到着して宿を探し、那覇の居酒屋で最後の晩餐。とはいえ、石垣牛を2:00すぎにたんと食べていたもんで、あまり食欲がでなかった。空腹は最大のコックなりってのはホンマやね。
予定では月曜日の23:00に羽田に帰ってくるはずが、午後14:00には到着。ま、次の日からの仕事を考えれば良かった気もするが、わたしゃ、西表島でタチの悪~い風邪にやられて飛行機の中では鼻水がとまらずでティッシュを大量に要したのがつらかったですわ。鼻の下、バキバキ。
体力の低下を感じる今日この頃ですが、沖縄は6月あたりの梅雨明け頃がオススメだな。鼻水かみながら、「今度はどこがいいかなぁ」と考える伊東でした。
遊びは人生に必要です。仕事も大切。旅行も命の洗濯も大切ですわ!