伊東ぢゅん子のひとりごと

2004/11/27 | 女同士をなめんなよ!

11月は今年始まって以来ののんびり過ごせる月。
お盆明けからクタクタになるくらい働いていたので、11月末にデザイナー&ライター引き連れて、今回は女3人の箱根1泊旅行へ行ってきました。普段さんざんファミリーで旅行しまくってる伊東ですが、この仕事関係で、しかも女同士の旅行ってのも必要なのよね~、まじで。この二人はとても戦力になるパートナーだし、気心しれてるし、で、接待をかねてお誘いしたわけ、今回は。(ま、自分が一番行きたいんだけどさ)
今更箱根?ってかんじだけどロマンスカーって乗ったことなかったし、何より午後から出かけて温泉&食い&カラオケをエンジョイするのにちょ~どいい気がしてね。1カ月前に小田急トラベルってとこで、ネットで依頼したんだけど、紅葉シーズンのせいか、金曜日泊まりなのに箱根湯本近辺のめぼしい宿は満室、とのこと。泊めてくれるのは1泊12.000円くらいのでっかいホテルとかで、しかも夕食はレストランでバイキング?そりゃイヤじゃ~!ってことで他を探す伊東。で、今回予約したのは箱根湯本からタクシーで6,000円前後かかる芦ノ湖湖畔にある芙蓉亭っつう宿。ちなみにロマンスカーの往復代込みで一人33.000円くらいね。ロマンスカーが往復で7.000円ちょいなので、まあ、宿賃としては平日1泊2食で23.000円くらいかしら。小田急トラベルが1割取ったと計算した場合の値段だけどね。どう計算しても平日で20.000円以上の宿だったら、それなりにきちんとしているでしょうということで、伊東が計画したわけさ。
いや~、行きの電車ではビールに始まり焼酎飲んで、ちょいとほろ酔い加減で宿へ到着。まず、最初に感じたのはそれなりの創りの旅館なのに、フロントにいらっしゃるおじさん方(なぜか女性が一人もいなかった)が全員愛想がないってこと。おじぎをしてても「あんた達、本気でようこそ!って思っています?」と聞きたくなるほど。初対面がこれ???なんつ~のかな、覇気がない、心がこもっていないってのがアリアリなんだなぁ。妙な旅館だな、、、と直感しました。

部屋に通されて、速攻でやってきたベテラン風・仲居のオバちゃん。まぁ、この人は普通かな、、。間違いなく善人の部類じゃなさそうだけど、夕食も朝食も部屋だしとのことなので、日本古来の風習つーのかね、心づくしとして伊東は2.000円ティッシュに包んでお渡ししました、そのベテラン風・仲居のオバちゃんにね。後で考えるとこの心づくしがあったから、この仲居のオバちゃんもオバちゃんなりに愛想よくしたんでしょうなぁってカンジ。ま、夕食を運んできてもこっちが女同士でしゃべっていると自分のペースで割り込んでくるし、こっちが酒飲んで片手がふさがっているっちゅうのに、あえて「よろしいですか?」と無理矢理煮物の器を手に取れ、と催促するし。ありり?と少々感じつつも仲居のオバちゃんを敵に回すとせっかくの癒しの旅が最悪気分になるので愛想笑いしまくる伊東。大人になったなぁ、、わ・た・し。
秋の夜長ってことで、当然我らは旅館に「カラオケが出来るところありますか?」とうかがった。オバちゃん曰く「旅館内にある施設は、小さい店内なので予約をしておきますね」とのこと。「うんうん、ありがとう!」と我ら。
ところがどっこい、すぐに「団体さんが貸し切っている」との残念なお返事。まぁ、そりゃ仕方がないので「じゃあ、タクシーでも呼んで近場で2時間程度カラオケできるお店、ありません?」と聞いてみた。2000円が聞いているのかいないのか、オバちゃんはすぐにフロントへ聞きに行き、「タクシーで15分程度の焼き肉屋さんの奥座敷でカラオケできるそうで、、」とのこと。「じゃあ、夕食をいただいたらタクシーをお願いします」と我ら。この時、我らはまずは生ビール、次に熱燗を5本(1本1合以下)、そして、仲居のオバちゃんが「焼酎もボトルでご用意できます」とのことなので、「じゃあ、吉四六を!」と気軽に頼んだわけ。結局ボトルが来てもすでにカラオケ気分になっていたので吉四六はほとんど手をつけなかったなぁ。
タクシーが来たとのことなので、フロントへ行くとカラオケができるお店はなぜか人影もなく、普通団体の予約が入っているのならおしぼりやミネラルウォーターくらいカウンターにあってもいいのに、営業するそぶりもなし。店内薄暗いまんまだし。「はて?」と思いつつも、団体さんだから遅くにスタートなさるんだろうと気にせずタクシーへ。
当然風呂に入って浴衣&羽織り姿の我らなんだけど、なぜか愛想笑いがちょっとキモイ運転手のおっさん。最初は普通にニヤニヤ世間話をしていたおっさんだったが、5分もすると「お客さんが泊まっていたあの宿は小泉純一郎サンの御用達の宿なんですよ。プリンスホテル系列のちゃんとした旅館で、まぁ、羽織着てぶらぶら外出するようなお客さんはまずいない宿ですわぁ」だと。黙って聞いてりゃいい気になりやがって「熱海あたりだったらそういうお客さんもいらっしゃるけどねぇ、ここではねぇ~」だと。、、、伊東は思いましたね、「だから何だってんだ?コイツは?」とね。
何故にこのようなセリフを放つのか、わたしゃフシギでなりませんよ。運転手のオッサンに迷惑をかけているワケでもなく、ホンマ摩訶不思議ってこのことってかんじ。とはいえ、先ほども申し上げましたが、伊東は少しだけ大人になったんです。昔のミーだったら、ここで「なにそれ?もう一度言ってみろ!」とブチ切れるところですが、ムカムカしつつも、「ふ~ん」とその後、黙りこくりました。
焼肉屋でツレに「伊東さん、怒ってたでしょ?急に黙ってたもん」と言われたけどね。はぁ、不思議な運転手がいるもんだと思いつつ、女3人での個室でのカラオケは大いに盛り上がりまくり(このメンバーはカラオケが大得意。伊東はド下手だけどね)そりゃ、ノリノリで楽しみましたよ。でね、行きの摩訶不思議なオッサンに「2時間後に迎えに来てくれ」と約束していたので、そろそろお開き、と精算する伊東。しか~し、全然表れないのよねぇ、オッサン。しびれをきらしたツレがタクシー会社に連絡したところ、その交換手も相当感じが悪かったらしく、頭をぷすんぷすんショートさせながら部屋に戻ってきたし。「なんなの、カンジ悪い!!!」との彼女の一言で伊東も切れたねぇ。やっとこさ表れた先ほどのオッサン「すいませんね~、うっかり忘れてましたぁ」だと。しかもニヤニヤしてるし。酒の力もあって大人のはずの伊東はどこかへ隠れてしまいました、ハイ、ごめんなさいな。
芦ノ湖湖畔ってそんなにブルジョワ地区なのかいぃぃぃ?ってね。で、ご想像にお任せしますが、オッサンに食いつきました。はぁ、やっちゃったぁ。
宿に対しての不満からオッサンにもぶちぎれたわけです。誤りつつもニヤニヤ系の薄気味の悪いオッサンを後にして宿に戻った我ら。まぁ、そこでフロントのヤローもまたカンジが悪いので、部屋に戻って地団駄ふんじゃいましたよ、部屋の風呂場で。「なんなんだよ、この宿といい、タクシーといい、ふざけんなぁ」と逆にこの話で3人で盛り上がったけどね、秋の夜長を。

発散したせいか、二日酔いに襲われることもなく、朝から朝食2膳食べれたのはよかったけどね、伊東。チェックアウトの際、飲み代が20.000円弱で何も考えないでお支払いしたミーだったけど、帰りのタクシーの中で吉四六が9.000円と明細書に書かれているのにびっくりしました。そ、そんなするの?過去に吉四六をボトルキープして5500円払ったことがあったけど、過去最高の値段でした。もったいないので、ボトルはツレに土産として持たせたけどね。
いや~、申し訳ない、二度と来ないよ、芙蓉亭。
ちなみに2時間で帰ってきた時、旅館のカラオケ屋は人っ子一人いませんでした。行きで見た通りの店内。団体が入っているなんて、大嘘で、ようは客層で最初から拒まれていたようです、我ら。
実際、来ている客は60才前後の金持ってそうな老夫婦とかが多そうだったけどさ。だったら予約するときに女同士で平均年齢40才以下はお断り!とか、酒を3合以上飲んでカラオケを求めるような客層はダメ!とかデカデカとどっかに書いておけっての!いや~、プリンスホテルの従業員だかなんだかしらんけど、女将がしきっているような老舗の宿の対応とは雲泥の差でした。まぁ、今までいろんな宿にお世話になってきた伊東だけど、こういう体験も珍しいわ。まぁ、芦ノ湖湖畔近辺にはもう二度と行かないけどね。
今回はせっかくそれなりのお値段でみんなで楽しもうと思ったのにガッカリだったけど、帰りの電車の中で「次回は温泉街を責めることにしよう」と堅く誓った我ら。いい勉強になりましたぜ。
夏休みの高くて最悪の汚い宿もイヤだけど、高くて従業員の態度が悪いっつうのもやだねぇ。
二度とこんな宿には泊まりたくないですわ!!!ぷんぷん!

PS.ちなみにちゃんとした宿って仲居さんに心付けをすると、きちんと女将なり旅館側から何かしらのおかえしが来ますよね。別に期待してないけど、芙蓉亭は100%オバちゃんのポケットなんだろうな。ま、そのおかげでオバちゃんが多少でも愛想良くなったことを嬉しく思いますわ。