伊東ぢゅん子のひとりごと

2005/06/22 | アホか?

「自分ってほんまアホだな~」と思ったことって何回あるだろうか?
仕事をしながらふと、そう思った伊東。
25歳の頃の話し。はじめて親から独立して憧れの一人暮らしをスタートしたワタクシ。心ウキウキでいろんな家電製品を購入したっけなぁ、そんときは。洗濯機、冷蔵庫、電子レンジなどいろいろ。その中に当時ではお値段のはった掃除機なるものもはいってたっけ。35.000円くらいしたんだよねぇ。
で、はじめての一人暮らしで、はじめて使う、自分で買った掃除機クン。ブォ~、ブォ~といい勢いで部屋を掃除してたら、突然「ヴォッ?」と変な音が。一瞬、何を吸いこんだのかハテナ?のわたくし。卓上テーブルの上に置いといたスカーフが見あたらない。「もしかして、スカーフ飲み込んだの、アンタ?」と掃除機に話しかけながら横長の平たい掃除機クンの口元をのぞき込んでも真っ暗で見あたらない。首のところを離してみてもスカーフの影も形もない。とはいえ、電源を入れて掃除機をかけてみると相変わらずヴォッ~ズズズっと情けない音。丁度「く」の字に曲がるところにひっかかっているもよう。で、伊東は考えた。細くて長いもんといえば「さいばし」。これを2本縦につなげて、掃除機の口から何とかスカーフをひっかき出そうとしたわけデス。
ええ、無駄な努力でした。全然届きませんしね。
脳みそがサル並みの伊東は、これ以上は考えられず、しかも短気ときているもんだから、だんだんイライラしてきて、ついには思い切ってでかいハサミを持ち出して、買ったばかりの掃除機クンの「く」の字のあたりをぶった切りました。情けない姿の掃除機クン。思いきりいましたね、そこにスカーフが。はぁ、情けないっつうか、アホか自分は?と思いながらぶった切られた掃除機の首をガムテープでグルグル。濃いグレーの姿の掃除機の首にまるで包帯のように巻かれたガムテープ。それから掃除機をかけるたびにその包帯のようなテープを見なくてはいけなくて「自分ってほんまアホだな~」と思ってたっけなぁ。今もその掃除機は元気に我が家で働いてくれてますけどね。

28歳の頃の話し。はじめて馬券を購入したとき。暇な日曜日にテレビで中継を見ていたら、500円買った馬券が嬉しいことに30.000円になっていて、歓喜した伊東。当時、伊東は中央線の荻窪に住んでいて、たま~に男友だちと後楽園の黄色の建物にある馬券売場場に行っていたんだわさ。いつもいつも車でつれていってもらってたもんで、助手席でボケ面してれば競馬売場へ着いていたんだよねぇ、毎回。さすがに荻窪から後楽園くらいひとりでも電車で行けるでしょう、と思い立って馬券を現金に換えるために電車に飛び乗ったワケ。確か、馬券をお金に換えるのって夕方の17:00分までとかで、電車でいけば楽勝で到着できるだろうと、あわてて着替えて家を飛び出したんだよねぇ。で、後楽園の駅までは行けたんだけど黄色い建物が右にあるのか左にあるのかさっぱりわからなくて「あ、ここ見たことあるなぁ」とたまに路駐していた方へスタスタ歩き出してしまった、伊東。あれはつらかったね。後楽園の東京ドームの周りを1周させられました。小走りにはしってざっと60分かかりました。その黄色い建物の競馬売場まで。左へ曲がるもクソも駅からまっすぐ行けば売場だったのに。駅から徒歩2~3分なのに。よくわからない住宅街までいっちまって、渋滞している車の中からみんなジロジロみているし。ゼエゼエしながらタイムリミット8分前に売場へたどり着きました。なんか手にした30.000円がみょうに空しかったなぁ。疲れすぎたもん、走りすぎて。しかしなぁ、方向音痴なんてもんじゃない方向音痴なミーだけど、あの日ほど空しい夕日をしみじみ感じたこともなかったなぁ。アホすぎっ。

つい先日も、ハードなスケジュールをめちゃくちゃこなしていて、1日の我が身のノルマを「最低40点、イラストを仕上げる」と課して、毎日毎日クタクタに仕事していたときのこと。月に一度経理しにくるマイマザーは最近とてつもなくぼけたことを言うんだけど、たとえば「タイガーバームってすごいよねぇ、カンゲキしたよ」とか言うので何かと思いきや「タイガーウッズ」のことだったりしてね。そんなボケ母なわけ、マイマザー。横で聞きながら親ながらアホやな~なんて考えながら卓上にあるリップを手にして唇の周りを2周塗った伊東。は?と思いきや、リップスティックじゃないじゃん、これ!!!唇がパリパリしやがったと思ったら、ノリでした、手紙を貼るヤツね。2周してから気がつきましたよ、リップじゃなくてノリだってことに。はぁ~、アホっ。マイマザーのこと言えないじゃん!
そんな自分をつくづくアホだなぁ~と思う、ワタクシは今現在は超平和ってことですかね。

2005.6月のとある吉日の独り言