伊東ぢゅん子のひとりごと

2008/03/29 | 大往生!

2008.3.1日に伊東のスーパーばあちゃんが96才にて永眠しました。
体は小さくて140cmちょっとだけど、根性入っててすごく怖いおばあちゃんでした。
南無阿弥陀仏を大切にしている信心深い人でした。
伊東が16才の時、広島からあそびに来ていたおばあちゃん。友だちと30分近く電話をしていたら「今夜はぢゅん子と寝る!」と急に言い出して、いや~な予感は100%ド的中して、その晩3時間近く説教された。「友だちを選ばにゃいかん」とね。電話は用件だけ話せばいいものをダラダラしゃべっているぢゅん子も友だちもイカン!」ってわけです。この頃って、誰しもそうだと思うけど、友人の悪口を言われると無性に腹立つもんで、一生懸命ガマンしたのを覚えてる。「クソババア、早く寝ろ!」って言いたいのをぐっとこらえて。
まだ子どもの伊東は、おばあちゃんがいた2週間が辛くて辛くて…。学校帰り、「はぁぁぁ~、まだおばあちゃん、家にいるんだよなぁ」と何本か電車を見送ったっけな~。
口答えを許さない、明治44年生まれのおばあちゃんでした。
10年近く前に86才のおばあちゃんは広島から一人で飛行機に乗ってあそびに来て、2週間くらい実家に泊まっていったっけ。その頃は仕事で多少なりとも悩んでいた伊東、おばあちゃんに少しだけ仕事の相談したら「そりゃ~喜ばにゃ~いかんぞ」「仕事は有り難いと思わなきゃいかんぞ」って。今でもそのセリフが心に残ってます、おばあちゃん。
96才、毎晩、養命酒を飲んでいたおばあちゃん。
その日は、少し飲みすぎて病院へ行くハメになり、高齢だから念のため入院して、次の日ちゃんと病院食も食べて「美味しいよ」と言ってたのに、入院して3日目の朝、少し呼吸が辛そうなので家族が「ばあちゃん、大丈夫?」と聞いたら、「うん、大丈夫じゃ」と言ってた3分後に大きな深呼吸したと思ったら突然あっちの世界に逝っちゃったおばあちゃん。
ふ~~~~~~っ、とため息ついて逝っちゃったそうです。
30才過ぎでおじいちゃんを電車事故で亡くして、子ども4人をかかえて保険や電気の集金で生計をたてていたそうです。自分にも厳しく他人にも厳しいおばあちゃんでした。
90才まで自転車に乗り、畑に出ていたおばあちゃん。
96才、亡くなる直前迄呆けることなく、100%しっかりしていたおばあちゃん。
親戚中だれもが100才まで軽~く生きてくれると、なぜか確信して見守られていたおばあちゃん。
伊東の誇りでした。
怖かったけど、おばあちゃん。
今もこれからもずっと尊敬している、おばあちゃんです。