伊東ぢゅん子のひとりごと

2001/10/15 | 新島バカンス-その3-

やっと乗船してもいい!ということで、ベビーカーを押しながら揺れる桟橋、うち寄せる波。
たった2~3メートルの陸と船の距離の長いこと。大人1人が通れる狭さ故仕方がないけれど誰か助けて、船に乗っている係員さん、せめてそっちからベビーカーを引っ張ってくれたらなんぼかラクなのに。なんか、「子どもなんか連れて来んなよ」ってカンジで冷たかったな、東海汽船の係員。
何とか船に乗れてぜぇぜぇはぁはぁ隅っこに落ち着いた我らでしたが、伊東の亭主は猛烈ダッシュしたせいか高血圧のせいか、真っ青な顔しながら地べたにへたり込んじゃって…。早く出航したとはいえ、帰りも1当室を予約していたのでそっちに移ろうと亭主に声をかけると、メモリーダウンした亭主はまさにフリーズ状態。
ぜぇぜぇしながら「ここで休ませて」とひと言。その場所は入り口の近くでしかも、サーフボードが山ほど詰め込まれていて、しかも人混みも半端じゃない場所だったので、「じゃあ、せめて1等の廊下に移動しよう」と言うと、ムカつくことに亭主は「少しはいたわれよ!」だと!
この言葉にはワタクシ、はっきり言ってドタマにきました。だって、荷物持って娘を抱えてどんな思いで船まできたかわかってんのか、きさま!そんな気持ちね、伊東としては。
おまえが太りすぎなんだよ、はっきり言って。これも腹の中での気持ちね。400メートルくらい走った位で何が心臓が痛いダ、死にそうだ!普段から肉ばっか食っているからそんな情けないボディになるんだよ、あほ亭主!!!
こんなコトを瞬時に思った伊東でしたが「ウルサイ!」のひと言だけ口にしてとっとと1等室へ娘とともに避難しましたよ。はぁ、真夏と超警戒時には高血圧と肥満人はイカンね。きっと戦場でもすぐくたびれるんだろうな。
やせろ、命令だ、デブチン亭主!

いや~しかし、すごいバカンスですわ、ホンマ。
船は大揺れに揺れ、乗り物酔いを起こさない伊東の亭主もさすがに気持ちが悪い様子で「もう、二度と船には乗らない~」と泣き言を言ってましたが、その2時間後にレストランでカツカレーを食す亭主。
「う~、気持ちわりい」と言いながらトンカツのってるカレー食べるか、普通。肉骨粉食べさせられている牛のように、共食いしてんのか、アンタは豚を!やっぱ、ただもんじゃないね。ただのデブチンじゃないかもね。

やっと1等室に入れ、子ども達も寝かしつけ、やれやれ…。伊東も娘に添い寝しながらお昼寝タイム。これで、東京へ帰れる、ひと安心。東京に近づくほどに海も穏やかになり、元気になった亭主が2歳の娘に「船内へお散歩に行こうか」と。喜んでついていく我が娘。
その数秒後、まさに発狂&絶叫の娘の声を聞かされるとは思いもよらなかった。娘の悲鳴に混じって「ぢゅんちゃ~ん、早く来てぇ」と亭主の情けない声。
何をやったのかと思いながら飛び出すと、娘は鉄製のドアに指を挟まれ、あまりの痛さのせいか絶叫したせいか、口内からも血を流す娘。
もう伊東を見るや否や助けてくれ~と言わんばかりに飛びついて、可哀相にはさんだお手手は内出血。何をやっているのか。
亭主は先日も娘を肩車していて、駐車場のポールが落ちてくるのに気づかず娘の頭部にポールを直撃させたことも。この時はかなり痛かったのかムカついたのか、当分パパをさけていた娘です。
今回もかなりパパには腹を立てた様子の娘でした。親切な人から湿布を分けていただき、ケガした手をテーピングして、口内もお水で洗浄させてやっと落ち着いた娘に、亭主はネコのようにゴロゴロとすり寄って「ごめんねぇ」と。
すると、信じられないことに娘は片足でパパの肩をぐっ~と押してそばに近づけないんです。そして、冷ややかな視線で、まるで「おまえのせいだ」と言わんばかりのお顔。すごい、すごいぞさすが我が娘。
それを見ていたT氏夫妻も大笑い。来月で2歳を迎える子どもに怒られて小さくなるパパこと亭主。いや~、何か感激しましたよ。すごいなぁ、人間の脳の発達は。

なんかトラブルまみれの4日間バカンスでした。結局助成金も1人1泊1万円じゃなくて何泊しても1万円だったようで「なんだぁ~、そうなの~、ま、そりゃそうだよねぇ、7日間も滞在したら7万円もくれるわけないかぁ」と、最後にだめ押し食らったし、新島はたぶん伊東の生涯で最初で最後の訪問かと思うから、ま、いいかぁ~、無事に戻れたし。そんな気分です。

今回の新島バカンスはいろいろありすぎて超長い独り言になりやした。
最後まで読んでくれた人いるかなぁ。いないだろうなぁ、そんな人。
もし、最後まで読んでくれたら「新島サイコウ!」と合い言葉を言ってくだされば
10月末までイラスト代30%OFFしまっせ。ホント、これ、ホント。うそ?ほんと!

10月13日の伊東ぢゅん子でした。


このベビーカーが飛ばされそうになりました。


まだまだ序の口の新島。