伊東ぢゅん子のひとりごと

2006/04/07 | イタリア旅行!

行ってきました、初めてのイタリアへ。
伊東の姉貴と両親と娘の5人での旅行はなかなか面白い旅でした。
最初に訪れたのはベネチア。テレビでよくカップルが乗っているあのゴンドラ遊覧も大雨の中トライ。正直拷問でしたね、寒いわ、雨で水浸しになるわ、ゆれて怖いわでさ。72歳の父親はそれがもとで風邪をひいて可哀相でしたけどね。まぁ、浦安市在住の伊東にとって海に浮かんでいるベネチアは正直「ディズニーシー」の本場モンとしか目に映らなかったなぁ。それくらいディズニーシーは良くできているんだろうけど、今年の1月に親子でディズニーシーへ行ったばっかだったもんでカンゲキ度半減ってやつね。ツアーでの参加だったのでこの日はスパのランチがついていたんだけど、現地で食べるイカスミのスパは正直旨いとは思えなかった。日本で食べた方がまだマシと思ったほど。父親はイカスミのスパをみたとたんに「なんじゃこりゃ?」と箸も、、じゃなかったフォークもつけない有様。6歳の娘も父と同様「これ、気持ち悪い~」と一口も食べないもんでもったいない精神の伊東は二人前いただきました、そのイマイチなイカスミスパを。グラッパという泡盛のようなウォッカのような酒とともに食べちゃえばいいや~ってかんじ。
まぁ、ベネチア本島に行ったワケだけど、すごい観光地ね。お土産屋さんばっかりだし、どうもディズニーランドとだぶっちゃったなぁ。

3日目にはベネチアからはバスでフィレンツェへ移動。もう、日本との時差が8時間もあるもんで伊東は毎晩夜中の2時にお目目ぱっちり。仕方がないので小説を読んだり朝の4時にシャワーをあびたり、朝までの時間つぶしが大変でしたわ。そんなわけでバスに乗ったとたんに景色を楽しむどころかもう熟睡。ちびっともったいなかったなぁ、これって。フィレンツェの市内観光ではウフィッツィ美術館やシニョーリア広場なんぞを拝見。まぁ、あんまこれ、記憶に残ってないんだな、残念ながら。
次の日はイタリアに6回も行っている姉貴が手配したタクシーでトスカーナっつう所へ観光。このタクシーの運転手さんはイタリア人にしては超まじめっぽい人で年の頃30歳くらいかなぁ。でも感じが良くていい人だった。娘に「ピッコロ」を連発していたっけ。トスカーナはドデカイ丘に城壁でかこまれた小さな町ってかんじ。相変わらずお土産屋さんばっかなんだけど、残念無念なのが生ハムやベーコンなどの肉類を土産にできないこと。さすがに生ハムとかは美味で、「こいつらを土産にできればみんなに喜ばれるのになぁ」と思ったもん。仕方がないのでできるだけ伊東が現地で食ってきたけどね(笑)、生ハム。
ずっと雨だったけど、この日はお日様も顔を出してくれてやっとウキウキ観光気分になれたわ。そうそうイタリアで少々びっくりしたのが公衆トイレやレストランテのトイレもたいてい男女一緒。なんか父親と一緒にトイレの中で順番待ちをしながらちっとこっぱずかしい思いをしたなぁ、向こうもそんな顔してたし。何年ぶり、これっ?
風邪気味の父はホテルに戻ったとたんにベッドにダウンしちゃって、本当はフィレンツェで本場の「Tボーンステーキ」を食べに行きたかったんだけど、父をホテルに残してタクシーで食べに行くのも気が引けたのでホテルの近くのレストランテへ女4人でGO。相当繁盛している小さなお店。メニューが全てイタリア語なのでさっぱりわからなくて、適当に指さして注文したらシーフードのスパやムール貝の前菜などがやってきた。メインに手長海老がやってきてそれを一口食ったら「これ、すんげ~旨い!」とみんなでカンゲキ。手長海老なんて日本の伊勢エビに勝てるわけないじゃ~んとたかをくくっていただいたけど、まじ旨かった。娘も旨いモンはわかるようで、5匹しかいないのに2.5匹食べてたし。0.5匹が私、母と姉貴が1匹ずつ。もっと食べたかったなぁ。

我が娘、テーブルにつくとせっせと手帳を出してもくもくとお絵かきをする女の子なんだけど、ここでもせっせとお絵かきタイム。すると隣の席にいたフレンドリーっぽいイタリア人の兄ちゃんが突然娘の顔の真横に顔をくっつけて「何を書いているの?」(多分イタリア語でこう言っていたと思う)。その時の娘の顔ったら。まさにマンガで描く「ぎょっ!」って状態。石のように固まっていたしね。フレンドリーだなさすがに、と思っていたら、男二人で来ていたそいつら食い逃げしたんだけどね、その後。カクテルを飲んでシーフードの鉄鍋のでっかいのを食べて、赤ワインのデキャンタ(BIGサイズ)飲んでカルボナーラを頼んでいたけど、上手かったよ、逃げ方が。店はテンテコマイのウェイトレスの姉ちゃんが一人でなんとかまわしていたんだけど、カルボナーラ2皿がテーブルに来ても外に一服しにいったきり帰ってこない。隣にいた我らは「あれ、我らが食べちゃまずいよね?」と心配するくらい戻ってこない。40分以上そのまんま。で、マスターらしき人がウェイターの姉ちゃんに「どうなってるんだ、このテーブルは?」(多分こう言っていると思うイタリア語で)と何度か険しい顔で聞いていたけど後の祭りね。店の中には防犯用にビデオカメラが設置されていたけれど、食い逃げされたらどうしようもないんだろうなぁ。娘へのフレンドリーな態度は食い逃げのカモフラージュにされたってわけね。さすがイタリアだわ。
次の日はローマへ移動。まぁ、ローマは車の多いことと緑がないこと、石段の銀座ってかんじね。サンピエトロ寺院やお決まりのトレビの泉、ローマの休日って映画でジェラードをヘップバーンが食っていたスペイン広場など。ちなみに小雨が降る中の観光だったんだけど、姉貴、泉の前で傘を差しながら後ろ向きでコインを2枚ほ~り投げたら傘の中でコインが半周して目の前にコインが2枚チャラーン。足下に転がるコインを見て大笑いしちゃったわい。この行動に興味を持った娘がもう喜んじゃって何回コインを投げ込んだか。まぁ、姉貴みたいに足下にコインを戻すような真似はしてなかったけどね。
「伊東の姉貴と娘」
自由行動の日には有名なコロシアムへ。紀元前~15世紀の勇士のような格好をしている兄ちゃんがいて一緒に写真に撮ると「2ユーロ」だと。姉貴が撮影して我ら4人で撮ってもらったら「一人2ユーロ」だと。姉貴が日本語で「ふざけんな~」と4ユーロだけ渡して立ち去ろうとしたら自分たちを指さして「ビンボー!」と連発。日本語うまいなぁ。ちなみに海の家の勧誘みたいな兄ちゃん達がリストランテの前に何人かいて「早いよ、安いよ、旨いよ」を連呼。知らん顔して通り過ぎようとしたら「なんでだろ~、なんでだろ~」と歌う始末。すごいね~、たくましいよ、観光地で働く人々は。
まぁ、タクシーに乗り込んだらメーターをあげないで発射するチンピラ風の運転手もいて、もちろん伊東の姉貴が「メーターあげなさいよ、ふざけんな!」とタクシーの運ちゃんにどやしつけてみんなであわてて降りたりとちょっとしたハプニングもありましたが、まぁまぁ大きなトラブルもなくいいほうでしょう。
しかしまぁ、ローマで最後の晩餐の日、父親が「オレがおごるから日本料理屋へ行こう!」と言い出したとき、「マジ?」と思ったけれど、イタ飯を目の前にしょぼくれている父を見るのもツライので寿司でローマの夜をしめくくったわ、アホだよね~。
時差が8時間もあるのでクタクタになって帰国。もっと近い海外がラクだにゃ~と思いました。
久しぶりに家に帰ると家ん中はすっきり整理させているし、何より玄関に入ったら伊東と娘のスリッパが並んでいるし、留守番のダーリンマンががんばって掃除してくれたんだろうとちょっとカンゲキ~。いいヤツじゃん。その日の夜はクタクタになりながらも炊きたてのごはんで夕食を作りましたぁ。蕎麦にするか炊きたての白米にするかギリギリまでまじ悩みましたよ、旨かったなぁ、久しぶりの白米。
イタリア万歳~、日本万歳~!イタリアは若いウチに是非どうぞ、おすすめです。(相当歩き回るので)